反抗期2-2

「子どもは親が言った通りにはなりません。親のする通りになるのです」

反抗期においても、この原則は変わりません。長い間、手塩にかけて育ててきた我が子から急に「くそババア―!」「うるせー」などと反抗的な言葉を投げかけられると、親だってとても傷つきます。更に悲しいことに、自分だけを頼りにしてくれていたかつての可愛い我が子の姿はどこにもないのです。

攻撃的な言葉を発する子どもに対抗し、先ずは、ふっと息を吐きましょう。怒ってしまった後でもいいです。ふっと息を吐きましょう。この攻撃的な言葉は「助けて」「大丈夫と言って」と言いうことなのです。不安で悲しいけど、本心は出せないので裏返しにこんな言葉になっているのです。次に子どもの不安を取り除く方法は、「きちんと話を聞くこと」です。自分勝手なことを言っていると思っても決して口を挟んではいけません。思春期の子どもは、全て自分が正しいという思考回路に陥っており、理不尽な話も多いものですが、冷静にきちんと相槌を打って聞いてあげてください。そうすると自分の意見は認めたられたと思って安心し、「みんなが悪い」から「分かってくれないから悪い」に変わってきます。この時、親は何かを正すのではなく、子どもの不安や怒り、寂しさなど、心に溜まっていたものを吐き出させることに専念してください。そして、子どもが不安を出し切れたら「そしたら、どうしたらいいと思う?」と自分から答えを出すように導いてください。出来る事は協力するし、出来ない事は明確な理由を付けて出来ない旨を伝えるだけです。子どもは両親の姿を見て、育っていきます。

すぐにはなかなか話そうとしない子どもでも、親が心を開いていれば、愛していることを伝え続ければ、重い口も少しずつ開かれます。かけがえのない自分の大切な子どもです。この反抗期、親にとっても子どもにとっても精神的に共に乗り越え、成長するべき一番大切な時期なのです。