幸せの種

久しぶりに息子とお酒を飲みながらいろいろな話をしました。息子だと言う甘えもあり、政治、経済、教育論などを熱く、と言うよりも怒りを込めて語ってしまいました。すると息子が呆れたように

「お父さんはよくそこまで他人のことに熱く怒れるね!」

と冷静に一言。

あっと我に返り反省しました。ある仏教の長老のお話を読み、怒りの感情からくるものは破壊のエネルギーしか生まない事を知り、60歳の誕生日を迎えてからは、なるべく怒りの感情を抑え、心穏やかに暮らそうと決めていたからです。その長老のお話は「人は怒りの感情と愛の感情の二つの感情だけで生きて居る。」と言うのです。そんなことはないと思われるかもしれませんが、暗い気持ちや嫌な気持ちも怒りの気持ちに分類されるのです。要するに、愛の感情以外は怒りの感情の種のようなものなのです。見分け方は、自分に「今は喜びを感じているか、楽しいか?」を問いかけ、直ぐに「はい。」と言えれば愛情の感情の状態です。それ以外は怒りの感情が入り込んで居るのです。

では、どの様に怒りの感情をコントロールしたら良いのでしょうか?私にとってなかなか難しい事です。怒らなくすることに意識するよりも幸せの種を失わない様にと考える方がコントロールしやすい様に思います。さらに、幸せの種を増やすために、いつもワクワクして楽しいことを見つけながら生活したいと思っています。怒りの種などは入り込めなくする作戦です。どんなに辛く嫌な事にもプラスの面は必ずあります。このコロナ禍の中でも嬉しい発見がたくさんありました。当たり前に生活していた日常のありがたさ、特に毎日子供達と過ごせることがとても幸せな日々であり、エネルギーをもらっている事。先生方の能力が高く子どもたちへの愛情が深い事などを再認識させられ誇らしく思いました。素敵な事を探して、見つけて、喜んで、感謝しましょう。幸せの種を沢山増やしましょう。そうしていれば怒りの種は消えて行くと思います。大丈夫もっともっと楽しい人生が待っています。そう信じています。