素直に幸せになろうよ

国連の発表する世界幸福度報告(2020年度版)によると日本の幸福度ランキングは156の国と地域の内62位だったそうです。1位はフィンランド、次にデンマーク、スイス、アイスランド、ノルウェーと続きます。シンガポールは31位でした。日本の順位の低さに驚かされますが、この数値は良い国、幸せな国、ランキングではなく、国民性が表れる順位なのだと思います。

日本人はアンケートで「あなたは今幸せですか?」と聞かれても「私は幸せです」と答える人は多く無い国民性だと思います。何故ならば、自然災害に見舞われやすい日本の環境では困難を乗り切ったとしても手放しで喜ぶよりも次の災害に備え準備をしなければならなかったのでしょう。そうした歴史の中で幸せや喜びを十分に味わい言葉に出したり表現したりする事が苦手になり、自分の未来の幸せを想像するよりも不幸を想像することが習慣づけられたのでは無いでしょうか。

以前、ある保護者の方からの相談は、お子様が家に帰って来ると友達の家に遊びに行きたがらないので、何か問題があるのではないかと心配だ、と言うものでした。幼稚園に様子を見に来られたのですが、お子様は楽しく友達と遊んでいました。普段の様子も説明し問題がない事、慎重で賢い性質なので安心してくださいと報告しました。それでも、お母様は他の子どもと比較し問題点を探し出し納得しようとしませんでした。しばらくお話しをした結果、お母様自身が人との付き合いが苦手でお子様もそうなるのでは無いかと心配されていた事が分かりました。

悩みや苦しみの多くの原因は目の前の現実を見ず、自分の描いた不幸な未来を心配し恐れているからです。長年の不幸好きをやめて幸せ好きになりませんか?常に幸せな未来の想像をする様に習慣づけましょう。そうしていると人は幸せにしかなら無いことに気が付いてきます。不幸や苦しさを感じるのは不幸好きな捻くれた自分が勝手に妄想して自分を縛り上げているだけなのです。現実は今ここにこうして自分が選び抜いた人生を歩いているのです。自分が幸せである事を認めてください。「あなたは運が良い。幸せにしかならない」のです。