フワフワ

子どもたちの心はフワフワです。そして、とても柔らかで真っ白で直ぐに大きく輝いたり、小さく縮んで雨が降りそうになったりします。何故ならば、何でもすぐに吸収し、そのフワフワの中に取り込んでしまうからです。それが嬉しかったり、楽しかったりするものならば、どんどんと大きくなり、輝きます。逆に寂しさや悲しみを感じると輝きを無くし小さくしぼんでしまいます。園長としてはそのフワフワな心をどうしたらいつも輝かす事ができるかを考えています。とても嬉しい仕事です。

そして、ある時、自分の心の中にもこのフワフワな心があったことに気づかされました。そのフワフワな心は心の奥の奥の奥にこっそりと隠れているのです。そのフワフワに行き着くまでに大きな壁が沢山あります。今までの常識や見栄で壁は出来ています。多分その壁でフワフワな心は押しつぶされているのです。大人もみんなフワフワな心を持っているのです。子供たちの幸せそうな姿を見て嬉しい気持ちになるのは、その心の押し潰されたフワフワが少し弾力を取り戻すからでは無いでしょうか?自分自身でもその弾力を蘇らすことは出来ます。素直になり自分の本当の気持ちに気づいてあげましょう。ついつい文句となって出てきてしまう言葉も実は全く違う事を言いたいのでは無いでしょうか?文句を言っている相手は大概が好きな人です。そして、大切だよ、大好きだよ、心配だよ、一緒にいたいよ、もっとそばにいてよ、などが言えなくて、恥ずかしくて、照れ隠しで文句の言葉が出てしまうのです。いくつになっても素直になってこのフワフワな心を蘇らせましょう。

どうしても素直になれずイライラし始めた時は、先ずは深呼吸。見えている一つ一つが現実なのだと認識してください。何となく感じていた不安はただの妄想です。誰が見えますか?誰と話していますか?誰がそばにいますか?目の前の現実は全てが大丈夫である証拠です。不安を覚える必要はありません。愛すべきもので囲まれています。愛されています。目の前の現実以上に必要なものなど無いのです。そして、素直な心に耳を傾けましょう。