「こんな事ぐらいやってよ」言葉の力[2]

私が学生の頃、遠藤周作氏が「〇〇飲んで、どんどん嫌味を言って、どんどん嫌われるじいさんになりたい」とテレビ C M でおっしゃっていました。

当時は大笑いをしていましたが、最近になって、自分が、そんな事を言う心境が少しわかる様な気がし始めています。知らず知らずのうちに、髪の毛も体型も変わっていく様に性格も変わる様な気がして来て、少し心配になって来ています。


言葉には力があります。「嬉しいね、楽しいね、素敵だね、だーい好き」などの言葉は勇気と元気とエネルギーが増えます。こんな言葉が生活に溢れていたら毎日、笑顔で過ごせます。

逆にエネルギーを無駄に奪う言葉もあります。私が一番気をつけている言葉は「これぐらい」という言葉です。疲れていたり、精神的に不安定だったりする時に出てしまいます。

親子、夫婦、仕事の関係においても「これくらいやってよ!」「何でこんなことぐらい分かんないの」…。相手はそんな風に思われただけでも嫌な気持ちになるのに、言葉にしたら、大きな心の傷になります。

自分自身の経験でも、うかつにもそんな言葉を使ってしまい、相手の顔色が変わり、大きな後悔が生まれたことがあります。謝ったとしても、関係修復には相当な時間を費やします。

また、言語化してしまった事によって、マイナスのイメージは自分の心にも刷り込まれてしまう様に思います。「これぐらい出来なきゃ 」「これぐらいの事も出来ない」など、自分を責める言葉としてしっかり残り、自己肯定感を下げる原因になってしまいます。


「幸せだから笑うのでは無く、笑うから幸せになれる」と言われるように「嬉しいね、楽しいね、素敵だね、だーい好き」などの言葉をたくさん使い自分も周りの人も幸せになる様に自分をコントロールしたいと思います。

少なくともマイナスイメージの言葉は使わない様に気をつけたいと思います。

嫌味は言わないで、「嬉しいね、楽しいね、美味しいね、だーい好き」と言ったお互いが幸せになる言葉をたくさんつかって、嫌われないじいさんになりたいと思います。

2024 年 1 月シンガライフに載ったものの「まんごの木」バージョンです

2024年4月30日
園長 峯村敏弘