
私の尊敬する国語の先輩先生の話です。その日は朝から気分がすぐれず、自分でも分かるくらいに機嫌が悪かったそうです。そして、小学4年生の授業の時にちょっとした事から、一人の女の声を怒鳴って叱ってしまい、しまった、とは思ったそうですが、そのまま授業を終えたそうです。さらに気分がすぐれないままの帰路についたそうです。その帰り道に、偶然、その女の子に会い、その子どもが、「先生は私たちの勉強ができる様になるために叱ってくれたんだよね。」と言って帰って行ったそうです。
自分の不甲斐なさにと子どもに対する申し訳なさとで涙が溢れ、こんなダメな人間でも先生として信頼してくれている、その恩に応えなければ先生をやってはいけないと思ったそうです。それからは子どものことを一番に考え楽しく子どもたちに寄り添いながら授業を進めて来たそうです。私がしる、その先生の授業はいつも楽しく、大人が見ていても楽しく学べるとても素敵な授業でした。
子供の心は柔らかくて柔軟です。大抵のことには対応していきます。大人のわがままや勝手さ、無計画さにも合わせていくことができます。無理をさせてもかなりのところまでは対応して来てくれます。しかし、一度限界を超えて壊れてしまうとそれを修正するには長い時間がかかります。
また、厄介な事に壊れた事による後遺症はすぐに出るのではなく、長い間心の奥に潜み長い時間をかけて、ふっと顔を出したりします。あんなに楽しそうに人を笑わせている芸人さんもたまに、突然パニック症候群が発症し、しばらく活動を休止する話をお聞きします。
ですから気をつけて子供を育てたいと思います。心配しながらドキドキしながら子育てすると言うことではありません。
1番大切なのはお母様が楽しく喜んで子育てをすることです。子供に対していてくれてありがとう。助けてくれてありがとう何かあるたんびに感謝の気持ちを述べてください。子供がまだ言葉がわからない頃からでもちゃんとその言葉を発し続けてください。
そして少し大きくなると生意気になります。反抗期もあります。そうすると気持ちでは大好きな気持ち一緒に入れて嬉しい気持ちかわいいなぁと言う気持ちそんな気持ちがあるにもかかわらず、目の前に起きたいたずらや思い通りに動かない子供に対して文句ばかりを言っています。
子供はお母さんのことが大好きです。子供はいつもお母さんに褒められたいと思っています。子供はとっても大切で価値があって素晴らしい人間であることをきちっと伝えていきましょう。
そしてお母様自身もとっても大切価値があって、素晴らしい人間であることを忘れないようにしましょう。無理矢理に何かを変える必要もありません。今のままでいいんです。ただ1つだけいつも喜んで、笑顔でいましょう。作り笑顔もずっとやっていれば本物です。
2025年4月16日
園長 峯村敏弘
園長ブログ「マンゴの木陰」を更新しました。過去のコラムも是非ご一読ください。
https://eisminemura.hatenablog.com/
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