教育方針その1(2006年9月) 園長ブログ マンゴの木陰

イーズ開園当初に書いた文章です。
今とほとんど考え方は変わていません。
更に強くこの思いがしています。

コロナウィルスで家にいることが多いでしょうが読んでみてください。
そして今のイーズにおいてぶれているようなことがありましたら是非ご指摘ください。(2020年5月)

教育方針その1(2006年9月)

イーズの理念は「子どもたちの今と未来を幸せにする」です。
先生や親に都合のよい子でも、他人の価値基準に合わせて高い評価を目指すものでもありません。
その子ども自身が幸せになることが目的です。

私は合格を目指す受験業界に十五年間いました。
子どもたちと合格のために必死に戦ってきました。
今でも、その頃の子どもたちから連絡をもらうと思い出がよみがえります。

泣いたり笑ったりいろいろな山を乗り越えました。
先生と生徒というよりは同じ目的に向かった同士のように思います。
勉強は大切ですし、合格という一つの目的に向けてがんばることはとても素晴らしいことです。

また、競争社会も受け入れるべきだと思います。
しかし、うまく行くケースばかりではありません。
挫折してしまう子ども、つぶれていってしまう子ども、最悪のケースとして自殺してしまう子どもまでいます。

幸せになるために勉強しているのに、その手段につぶされてしまう。
とても悲しい事です。
幸せになる前につぶれない為には競争社会に出る前に分かっていなければならないことがあります。

それは、「あなたはとても大切で価値のある人間である。」と言う事です。
合格しても不合格でも100点とっても20点でも、それは、決して変わらない。親にだけでなく、みんなにとって大切な存在であることを分かってから競争社会に出てほしいのです。

それから点数で評価されたり、合格、不合格をもらったりすればいいのです。
どちらであっても「あなたはとても大切で価値のある人間である。」ことには変わらないのです。
ですから、その評価を堂々と受け入れて思い切り楽しめばいいのです。

嬉しいとき、そのことを聞いたら一緒に大喜びしてくれる人がいるのです。
悲しいとき一緒に泣いてくれる人がいるのです。
自虐的になりそうなとき心のどこかでそんなことしたら悲しむ人がいることを心にしみこませてほしいのです。(2020年5月推敲)