反抗期(第一反抗期)

頑固さが顕著に表れるのが反抗期です。幼稚園で表れるのが第一反抗期と呼ばれているもので、何でも「いやだ、いやだ」や「私できるもん!」と言って、お母さんが子どもの主張通りにさせないと、火が付いたように泣き出してしまう。そうすると自分でも訳が分からなくなり、暴れて手が付けられないこともあります。「じゃあ、どうしたら気が済むの?!」お母さんも怒り爆発。親子ともども途方に暮れてしまいます。

何が原因でそうなるのでしょう?子どもに聞いても答えは返ってきません。何故なら子ども自身、何故だかわからないからなのです。むかつきホルモン(わかりやすいので私はそう呼んでいます)が体内で分泌され、何に対してもむかつき、誰に対しても素直に話が聞けないのです。原因は「不安」です。できない事が当たり前でお母さんに全部頼っていたちょっと前の自分から、今は自我が発達してきて、できない自分を認めるのが嫌だし、失敗するのが不安なのです。お母さんにやらせて貰えない、でも自分でやっても上手くいかない。混沌とした未知なる世界に対する不安で仕方ないのです。その不安な気持ちが導き出す嫌な気持ちを自分で受け止められず、全部お母さんのせいにし吐き出すのです。

ですから、対処方法は上から教えるのでも、叱るのでもなく、同じ目線で寄り添いサポートしてあげてください。そんなに子どもを甘やかすべきではない。きちんとしつけるべきだというご意見もありますが、それは反抗期でない時には必要なこともあると思います。反抗期は子ども自身が一番苦しんでいると思って、そっと寄り添って助けてあげて下さい。子どもはお母さんに認められたいのです。だからこそ、折り合いのつかない自分に手を焼いているのです。失敗した部分ではなく、「この前よりも上手くできたね」と出来るようになった部分、成長した部分に注目して褒めてあげてください。嬉しいことを見つけるとお母さんも楽しい気持ちになれます。