愛情を伝える能力1

イーズでは「愛情の循環」を大切にしています。以前もお話しした様に、愛情は循環しないで滞ってしまうと、大人でも子どもでも精神的に不安定になり、暴力的や引きこもりがちになります。そして、一番大切にしたい人を傷つけたり、自分自身を傷つけたりしてしまいます。

人は自分がもらっている愛情には鈍感ですが、あげている事に対しては敏感な生き物です。ですから、愛情を循環させるためには意識的に愛情を出す習慣をつける事が大切になります。そして、その愛情を出すには上手く相手に伝える必要があります。

しかし、それはなかなか難しい様です。なぜならば、人によって愛情を感じるポイントが違うからです。分かっていて当然と思っている関係ほど、伝わっていません。親子、兄弟、夫婦など、愛情が深ければ深いほど、こんなに愛しているのだから伝わって当然と思う関係ほど難しい様です。

ゲイリーチャップマンという方の「愛を伝える5つの方法」という本では、愛情の伝え方には大きく分けて5つあるそうです。この愛情の伝え方を間違えてしまうとそれぞれの愛情のタンクが空になり、関係が長続きしないそうです。

1、肯定的な言葉。褒め言葉や感謝の言葉をかける事によって愛情を感じるタイプ。
2、クオリティタイム。自分だけの為に時間、注意力を向けて貰うと愛情を感じるタイプ。
3、贈り物。愛情の視覚的シンボルとして贈り物をもらうと愛情を感じるタイプ。
 (値段に関係はない。)
4、サービス行為。やって欲しいことをする事。思考、計画、時間、努力、勢力を使って
 やって欲しい事をして貰うと愛情を感じるタイプ。
5、身体的なタッチ。触れること。手を繋ぐ、キス、抱擁などで愛情を感じるタイプ。

この5つだそうです。愛情は自然に湧いてくるものだから、気持ちがあるのだから、わかって当然と思うのは間違えです。この話題を何人かの人と話してみると驚くほど違う事がわかります。

愛情を伝えるにも技術がありそれを磨いていく事によって良い人間関係を築き、愛情の循環を良くし自分自身も大切な周りの人とも幸せな今と未来を築いていきたいと思います。
(愛情を伝える能力2に続く)

2023年6月28日
園長 峯村敏弘